> The thawing of snow water blue of the sky which it can … (by:Yuna No.1238)
この句の前には、この句と同じような、青いグラデーションのかかった日本語で詠まれた句が投句されている。それを見ると、本来「ネオ自由律」と書いてあるはずのタイトルの部分に「Neo free verse」、そしてその下には「(↑AltaVista's Babel Fish Translation Serviceで翻訳したらこうなりました/謎)」と書いてある。さらに、15分後に投句されたこの句のタイトルは「Neo free verse(英訳)」となっているコトから、この句は前の句(No.1238)をAltaVista's Babel Fish Translation Service(*)にかけ翻訳するという手法を使って詠んだ句であることが予想される。しかし、良く見ると文法が少し変なのである。「from the your mail」なんてどう考えても文法間違いだ。というわけで原因を探るべく、実際に(No.1238)をAltaVista's〜にかけてみた。すると、下段はピッタリ一致したが上段は「The thawing of snow water from the blue your mail of the sky which it can freeze」と翻訳され、句とは一致しなかった。何故こうなったのかあれこれ考えたり実験したりしてみた。すると、犯罪心理学ではないが、作者の心の動きが見えてきたのだ。
Yuna氏は最初の句を投句してから約15分の間に以下のような行動をしたのではないか。
1. AltaVista's Babel Fish Translation ServiceにNo.1238の句をかける。
2. 結果、単語の順序(意味)が原文と明らかに違うものであったため困惑。試行錯誤。
3. 「雪解け水」までは正しい順序だったので「凍れる空の青」を単独で翻訳にかけてみる。
4. 全体から「雪解け水(…と思われる箇所=The thawing of snow water)」と「凍れる空の青(The thawing of snow water from theblue your mail <s>of the sky which it can freeze)残ったの部分(from the your mail)を後ろに添付。
5. 下段をそのまま付け、全体に青いグラデーションをかけ、投句。
と、こんな感じだったのではないか。…図星だろう。 ていうか、これ以外のプロセスは考えにくい。しかし、なぜ「雪解け水」「凍れる空の青」「あなたからのメール」と、一つ一つ訳していかなかったのだろうか。いや、何より、なぜ自分の句を翻訳にかけたのか。なぜ全体に青いグラデーションをかけたのか。もしかすると、そこにはYuna氏の一貫したネオ自由律観(ネオジー)が反映されているのではないか。犯罪心理学(笑)を追求していた時、Yuna氏の「言葉に対する姿勢」が少し見えた気がした。それは言葉を扱うというよりは絵の具を扱うのに近いものだった。Yuna氏はネオ自由律を詠む時、言葉の「コード」にとらわれず、絵画的に言葉を組み合わせ、組み換えていくのであろう。この句の強烈なインパクトは、それぞれの加工(グラデーション、翻訳、翻訳修正)が、そんなYuna氏のネオ自由律観(ネオジー)とシンクロすることによって生まれたものではないか。やはり自分の感覚をとことん追求して詠んだ句は強い!と、改めて考えさせられた。