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続<評>

 投稿者:審査委員長  投稿日:2004年 7月28日(水)17時15分19秒
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  > ぺろんぺろんぺろん… (by:マ No.2250)

ぺろんぺろんぺろんぺろんぺろんぺろんぺろんぺろんぺろんぺろんぺ…。掲示板で表示できる最大フォントで、31行!なんと言っても目立つ句だ。しかも一行当たりの文字数が固定されていて形が変わらないため、なんだかドッシリとしていて存在感があるのだ。残念ながらサイズオーバーで別収容となってしまったため、これを体験することはもう出来ないのだが、掲示板をスクロールしていき この句が現われた時には、まるで空からブタが降ってきた時のような驚き(from「はれときどきぶた」)と、怒濤のアホ圧迫感を感じたものだ。ところで、これは何なのだろう?「ぺろん」のくり返しなのか?でも最後は「…ぺろんぺ」で終わっているし…。終わりがなく、いつまでも続く「ぺろん」の一部なのだろうか。ん?待てよ。いつまでも続く「ぺろん」の一部??なんだそれ。ナメてるのだろうか。笑 .........ん?あ”、舐めてるのか!!「ナメてる」のね! なめんじゃねーよ!笑。
…しかし、 文字数が固定されてたり、折り返らないように指定されている丁寧な構造と無駄のない表現は、およそ「なめてる」とは言いがたいモノだ。ずっと眺めてると、その緊張感からか、なんだかこの人「本気でなめてるのでは」というアンビヴァレントな感覚に陥ったりする。しっかり計算した上でパンクを演出するマ氏だから為せる技か。ふむふむ。ふむふむふむふむふむふむふむふむ…


> 小さくなったギャングがまたやってくる。 ひとりはしきりにつばを吐き、もうひとりは黒い帽子をかぶっている (by:eizo No.2051)

…とても不思議な空気だ。とらえ方によっては現実世界の描写ともとれるが、シュールな「夢的ネオ自由律」と とらえた方がしっくり来る。「夢的ネオ自由律」で思い出すのは、マ氏がNo.1897で立ち上げ、eizo氏とともに展開している裏ネオ自由律(?)の掲示板だ。…ということでそっちを見てみる。すると発見!この句と関係していそうな句が沢山あるではないか。「小さくなったギャングがやってくる。 一人がこっちを向いてなにやら叫んでいる もうひとりは しきりに地面を蹴っている(15)」、「小さくなったギャングがしきりにドアを叩いている(21)」、「小さくなったギャングがやってくる ひとりは贈り物を持って もうひとりは腕を組んでいる(28)」、「小さくなったギャングがやってくる ひとりは関西弁をはなし もうひとりはおおきすぎる眼鏡をかけている(44)」、「小さくなったギャングがやってきた しばらくみなかったので寂しかったというと 一人は軽く咳払いをし もう一人はもっと小さくなってしまった すこし悪いことをしたと思った(70)」。…「小さくなったギャング」のシリーズだけでもこれだけある。No. 2051は群れからはぐれた鳥のような句なのか。裏ネオ自由律掲示板から来た親善大使なのだろうか。この句 単体でも詩情/神秘性に満ちているが、背景にある大きな物語も その後押しをしているという徹底ブリがすごい。ていうかこの世界観、素晴らしいです。


> ル ビ…(by:あれおん No.2159)

「ビル」という文字の上に「ルビ」というルビがふってある。ルビとは読み仮名のことなので、ビルとしか読みようのない「ビル」の上にあってはおかしいはずなのにだ。大体、カタカナの上にルビをふるなんてギャグマンガだ。しかし、この句はギャグマンガをやろうとしているわけではない。あれおん氏は先月の初投句以来、一貫して回文ネオ自由律を詠み続けている。つまり、この句は、あれおん=回文というキャラクターをアピールした上での投句なのである。おそらく「ビル」と「ルビ」を使った回文を作るプロセスにおいて浮かんだアイデアなのであろう。しかし、制作プロセスを知ってもこの句を理解することはできない。ルビに「ルビ」と書く同語反復の必要性や、「ビル」の上にルビをふる有意味性など、やはりないのだ。つまりこの句は、あれおん=回文というキャラクターを前提にしなければ成立しない句なのである。逆にいえば、自分が構築したキャラクターを利用した、不可能性の論理的導入を試みているといえよう。自分のための明確なルールを自分で構築し、その中で自由に遊ぶ。「ネオ自由律」の理想的なアプローチがここにあるのではなかろうか。皆マネしましょ。
 

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